グラインダーを搭載した
本格派エスプレッソ・カプチーノメーカー

La Specialista Prestigio

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コーヒー愛、極まれり

デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカーの
最上位モデルとして、
日本に導入された
「ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ」。
デロンギが満を持して送り出すマシンは、
バールマン、バリスタといった
スペシャリストの目にはどう映るのか。
はたまたコーヒーを愛するトップクリエイターは、
そのマシンにどんなシンパシーを感じるのか。
それぞれの視点で
ラ・スペシャリスタ・プレスティージオの
魅力を語ってもらった。

vol3

トップクリエイターが語る
「La Specialista Prestigio」
の流儀

本物同士は共鳴する。コーヒー好きとして知られるトップクリエイターたちが
ラ・スペシャリスタ・プレスティージオを実際に体感し、
感じ取ったインスピレーションとは。モデル、料理人、建築家の3人に話をうかがった。

モデル KIKI

二次曲面が美しいデザインと
可視化されたプロセスが魅力

建築家 手塚貴晴・手塚由比

手塚貴晴・由比夫妻が手掛ける数々の建築は、いつも使う側を第一に考えている。
そこで暮らす家族、働く人、遊ぶ子ども。その姿を思い描きながら設計されるから、
そのデザインは美しいだけでなく、生活の一部となる。それが、二人に共通する美学なのだ。
そんな二人の家にやってきた「ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ」。
さっそくコーヒーを味わう二人の話題は、その味やマシンの構造から、やがてデザインに……。
一流の建築家が見出す、その魅力の本質とは?

PROFILE

手塚建築研究所を共同主宰。OECD(経済協力開発機構)とユネスコにより世界で最も優れた学校に選ばれた「ふじようちえん」をはじめ、数々の建築、空間設計を手掛け、受賞歴も多数。貴晴さんは東京都市大学教授、由比さんは東海大学非常勤講師として教壇に立ち、ともに後進の指導にもあたる。

イタリアで毎朝飲んでいた
バールのエスプレッソを思い出す

ラ・スペシャリスタ・プレスティージオが自宅に届き、さっそく使用してみた手塚貴晴さん。その頭に浮かんだのは、イタリアに滞在していた頃、毎朝通ったバールのエスプレッソだった。「コーヒーは仕事に向かう前、気合を入れるための存在。だから飲んでもぼんやりと気が引き締まらないコーヒーはダメですね。それは味そのものではなく、脳に届く信号の問題です」。そして淹れたばかりのコーヒーを飲んでこう付け加えた。「このコーヒーで、イタリアの朝をありありと思い出しました」。
さらに貴晴さんの思いは、マシン自体に向かう。「豆を挽き、タンピングして、ホルダーを付け替え、抽出する。なんでもワンタッチでできる世の中で、ある意味で“無駄”と思えるようなアナログぶりですね」そう笑う貴晴さん。しかし決してこの手間を否定的に見ているのではない。「このプロセスがあるからこそ、コーヒーがいっそう味わい深くなっていますね。たとえば観光地までドライブするとき、快適な最新の車で向かうのと古い車で向かうのでは、着いたときの達成感が違いますよね」。それが本心からの言葉であるのは、ガレージに停められたヴィンテージカーを見ればわかる。あるいは腕にはめられた年代物のデジタル時計。ただ古いものを愛するのではない。そのプロセスやデザインの必然性、そこに潜むエンジニア達の熱意、そういった見えない部分に愛着を覚えるのだという。だからこのラ・スペシャリスタ・プレスティージオのコーヒーも、大切に、慈しむようにじっくりと味わっていたのだろう。

ミルクと合わせても旨味が立つ
芯が強く濃厚なエスプレッソ

手塚由比さんも、ラ・スペシャリスタ・プレスティージオの到着を大いに歓迎した。そしていまや毎日の愉しみになっているというそのコーヒーを「薄っぺらい味ではなく、飲んだ瞬間に“おいしい”と思えるしっかりとした旨味」と評した。さらに日頃はカプチーノ派だという由比さんは、ミルクフロッサーも使用。「コーヒーの味に芯があるので、ミルクと合わせてもしっかりとコクがある」と称賛を寄せた。
そして貴晴さんと同様、建築家としての目線でマシンの構造に言及する。「便利、簡単というだけの方向を目指してない、スピリットのある製品だと思います」。貴晴さんと協同で数々の名建築を手掛けてきた由比さん。その想いの先にあるのはいつも、使う人のこと。そんな由比さんをして、このマシンの構造は素晴らしいのだという。「今のプロダクトの多くはブラックボックスで仕組みが見えてきません。そしてそれによって失われてしまう豊かさもあります。このマシンはシンプルで、どこかアナログで、温かみがある。これでコーヒーを淹れるという行為は、それ自体が豊かな時間になると思います」。
コーヒーを手にくつろぐ二人の話は、再びコーヒーの愉しみ方へ。「僕の好みは細かく挽いた豆で、温度は低めのスペシャルティ。キリッと芯のあるおいしさ」という貴晴さんに対し、由比さんは「私も豆は細かめ。濃い目に抽出したエスプレッソを、ミルクとともに」。すでにそれぞれの“自分好み”を見つけているのも、身の回りのものにこだわる二人らしい。

二人の建築家の目線で見える、
“触りたくなる”デザインの美しさ

味やマシンの構造について語り合っていた貴晴さんと由比さん。ともに建築家である二人の話題は、やがてデザインに行き着いた。「ものすごく丁寧にデザインされている」と貴晴さんがいえば、由比さんも「コーヒーの性質にあった上質なデザイン」と同意する。そして二人の話は、さらに深く、専門的になる。「まず二次曲面が美しい。これは材料が“本来こうあるべき”という特性に従っている美しさ。それがメタリックでありながら、優雅な姿に繋がっている」。さらに二人を惹きつけたのは、専門用語で「アフォーダンスがある」という点。それは噛み砕いていうと「説明書を読まなくても、触ってみたくなる、動かしてみたくなるデザイン」だという。
手塚夫妻の代表作である「ふじようちえん」も、まさにそんな魅力に満ちた建築だ。外周183mの楕円形をした園舎では、ドーナツ型のウッドテラスになった屋上を、一日中園児たちが走り回っている。比喩ではなく本当に、子どもたちは朝から何周も走るのだという。誰かに言われたわけではなく、自然と走りたくなるのだ。
さらに園内にはあえて遊具を置かず、子どもたちは想像力のままに遊び方を考える。その想像力の源となる仕掛けが各所に隠されているそうだ。走りたく、遊びたくなる。これが手塚夫妻が実践する“アフォーダンスのあるデザイン”の一例である。
「このタンピングレバーやツマミ、つい触ってみたくなるでしょう?」。建築家の二人が分析するラ・スペシャリスタ・プレスティージオのデザイン。言葉で説明されると改めて、その魅力が際立ってくる。

写真:手塚建築研究所